患者の顔と名前を覚えない。記憶力が悪いので覚えられないというのも大きいが(笑)、あえて意図的に覚えないようにしているところもある。
このあたりの心理については、過去記事で書いたことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n29d301308a95
2026年2月10日初診の30代女性。
主訴は、シェディングによる体調不良だけれども、症状はそれほどひどくはない。ひととおりの問診をして、食事などの生活習慣についてちょっとした助言をして、それで、診察終了、となりかけたとき、女性が「先生、私と先生は、今日が初対面ではありません。今日で3回目です」
言われて、顔をあげて、改めて女性の顔を見た。が、1回、2回会ったぐらいでは、頭に入らないのが僕の記憶力である。あまり甘く見てもらっては困る(笑)「いや、ごめんなさい、どこでお会いしましたかね」
「2023年の東京の未接種パーティーで、受付をしました。同じ年の12月にナカムラクリニックでクリスマスパーティがあって、そこにも参加しました。
そこで今の彼氏と出会って、同棲しています。付き合って1年以上が経ちます。人生が変わりました。間違いなく先生のおかげです。素敵な出会いをくれた先生に感謝を伝えたくて、今日はここに来ました。彼もお礼がしたいと言っています。また彼氏と一緒に来てもいいですか?」
そう、まだ世間がコロナ禍で、道行く人の大半がマスク顔だった頃、僕はしばしば未接種パーティーを開いたものだった。
しかし大規模なパーティー、たとえば100人以上が来るようなパーティーだと、終わった後、「何も覚えてない」。たくさんの人としゃべったなぁ、という疲労感だけが残る。参加者は『参加者』という巨大なモブで、個性もなければ固有名詞もない。
でも、たとえば男女5対5の未接種婚活とか、少人数だと事情はかなり違う。参加者それぞれの事情とか雰囲気が伝わるので、パーティーが終わった後にも、関係性が続いたりする。たとえば、当院に月2回治療家として出張に来てくれる佐々木君とのつながりは、彼が未接種婚活に参加したことから始まりました。
上記の女性は、比較的大人数のパーティーに参加していたので、そういう意味で、僕の認識には全然引っかかっていなかったのだけれど、見事、参加者の男性とのご縁を得て交際をスタートした。すばらしいことだ。今後とも
お幸せに!
女性は律儀にも、僕に感謝を伝えに来てくれたけれども、そういうのはもちろん義務ではない。主催者としては「みんな、さっさといい人をつかまえて、さっさと幸せになればいい。報告は別にいらん」という心つもりでやっていたけれども、いざこうやって感謝を伝えられると、うれしいものです。
後日、女性が彼氏を連れてあいさつに来られ、僕の妻とこうちゃんもまじえて夕食をともにしました。さらに後日、僕ら家族(犬3匹含め)で彼氏のお宅に訪問して、食事をごちそうになった。なんだか、「家族ぐるみのお付き合い」という感じになっている(笑)
改めて。
未接種パーティーは、別に接種者への差別を意図するものではない。それは、「趣味の集い」のようなものです。たとえば、あるバンドグループを応援している。そのファン同士がオフラインで実際に会って、そのバンドの魅力を熱く語り合ったりする。彼らは決して排外的な集団ではない。未接種パーティーも同様です。「未接種を貫いたことへの決意」とか「たまたま接種を回避できた幸運」とかを語り合うことはあり得ても、「接種済みの人に対してどうのこうの」という差別意識なんて皆無だ。
こういう場がきっかけで男女のお付き合いが始まると、少なくともワクチン関係のことでもめることはありません。だしの味、洗濯もののたたみ方、ゴミ出しのマナーについて、もめることはあり得ても、コロナワクチンがどういうものかについては、お互いが認識を共有している。これってけっこう大事なことです。
2026年5月19日再診 50代女性が語る。
「以前、先生に娘のことで相談したことがあります。
https://note.com/nakamuraclinic/n/ncd6cf94d6e07
娘は未接種ですが、3回接種済みの彼と、2025年12月に入籍しました。
5月10日に結婚披露宴をするということで、ドレスを決めたり、いろいろ準備を進めていたところ、4月末に娘がうちに帰って来て、元気がない。マリッジブルーかなって思ったけど、話を聞いてみると、彼がすぐにキレる人で困ってると。「いつから?」と聞くと、「一緒に暮らし始めてから」。ふと思い出したのが、ウェディングドレスを試着した写真を私に送ってくれたんだけど、胸元や腕に青あざがあったこと。どうしたのか聞くと、「階段でこけた」と言ってたけど、あれ、本当は殴られたんじゃないの?聞くと、娘はうなずいた。入籍前、同棲を始めた段階で、彼のヤバさに気付いただろうに、なんで入籍したの?娘は答えられない。黙ってる。
でも私には、娘の気持ちが分かった。カッコつけて出て行った手前、後に引けなかったんだろうね。私は、散々止めた。「あのワクチンを何の疑問もなく、3回打ったし、打ったことへの後悔もない。娘と出会ってなければ、4回でも5回でも打ったタイプで、彼のご両親も3回以上打ってる。予想しておくけど、せいぜい、持って3年程度だよ。勢いで結婚しても、結婚生活は勢いじゃない。考え方や人間性の違いが必ず出てくる。そうなったときに、あなた、耐えられる?彼が3回接種済みであることやシェディングのリスクが、あなたのなかで大きくなってくる。ねぇ、お願いだから目を覚まして。冷静に、自分とゆっくり向き合えば、どうするべきか、あなたには分かるはず」
私の「持って3年」という予想は外れました。もっと悪い意味で。
これだけ反対しても、いや、そんなふうに反対されればされるほど、娘は燃え上がった。「絶対にこの人と一緒になる!」と。心理学的には『ロミオ・ジュリエット効果』というみたいだけど、今になってみれば、もっと上手な説得の方法があったかなって、私のほうがちょっと反省しています。
娘は今、別居のために荷造りしていて、離婚の方向で話を進めています」
もちろんこれは極端な事例です。
未接種者と接種者が結婚し、幸せに暮らしている。そういうカップルは無数にいるはずです。上記は、あくまでひとつの事例であって、一般的に見られる経過だとは思っていません。「ワクチン接種による性格変化」という現象は確かにあるけれども、上記は恐らくそういう話ではなくて、「まさか切れキャラでDV癖がある男だとは見抜けなかった」というのが要点です。
しかし、たとえばこの彼との間に子供が生まれたとして、その子供の予防接種をどうしようかという話になった場合、「さぞもめるだろうなぁ」とも想像します。冷静な話し合いなんてできないタイプの人でしょうね。

未接種者限定 婚活パーティ ~20代、30代~20代・30代の「本気の婚活パーティin淡路島」 中村夫妻のおせっかいから始まった未接種者による婚活パーティ2026konkatuawaji.peatix.com
2026年7月12日、淡路島で未接種婚活パーティーをやります。
この日、昼12時に集合して、終了予定は20時です。
男女5:5でやります。8時間もあれば、十分なコミュニケーションができるはずです。
僕の主催する会に何かと参加してくれる男性がいて、この人、ルックスは悪くないし、体格もいい。ちゃんと定職もある。なのに、なかなか女の子とステディにならない。本人のアピールが下手なのか、見る目がない女の子ばかりなのか。僕から見て、とても不思議です。
参加費用は3万円。高いですか?
でも内側を明かすようだけど、僕の儲けとか全然ないですよ。三宮駅から淡路まで送迎するバスをチャーターした。そのレンタル費。職業柄、健康を標榜しているので、有機無農薬にこだわったレストラン。その昼食代と夕食代。あと、パーティーの中でいくつかイベントを用意してるので、そのための費用。
「ナカムラクリニックは未接種婚活とかして金もうけをしている」とあちこちで書かれて、バカらしくなって、それ以後同様のパーティーを主催しなくなった経緯がある。金儲けするなら普通に仕事します。まったく、開業医を何だと思ってるんですか。未接種者の出会いのために、休日を1日つぶしている。こうちゃん、ロン、サン、シーのために、どこかに遊びに行ってやるほうが、よほど家族サービスだし、僕の心の幸福度も上がる。そういうのを犠牲にして開催しているのが未接種パーティーなので、若い未接種男女に出会いの場を提供するという社会的意義を除けば、僕自身のモチベーションは決して高くはないのです。
それでも、すごく久しぶりに、未接種パーティーを開くことになりました。
興味のある方はご参加ください。