コロナは、確かに終わった。そう実感するのは、たとえば、最近猛暑が続く中、道行く人は皆、マスクをしていない。これを見て、「ああ、ようやく終わったんだな」と思う。健忘症の我々はもう忘れているかもしれないけれど、2年前、3年前は、このクソ暑いなかでも、道行く人全員がマスクをしていた。本当に、社会全体が狂っていたと思う。
車窓からの風景を見ながら、妻にそんなことを言うと、「いや、そんなことないよ。今でも猛暑の中でマスクしてる人、けっこうたくさんいるよ」
お気の毒というしかない。2020年から4年も5年も覆面をつけている間に、習い性となり、奴隷の心地よさにすっかりなじんでしまったということだろう。

アメリカでファウチを訴追する動きが加速している。バイデンが大統領任期の最終日(2025年1月19日)に、ファウチに対して「予防的・無条件の連邦恩赦」を与えたために、犯罪での訴追をすることができない。しかし共和党は、「議会侮辱罪」で何とかファウチを刑務所にぶちこもうとしている。
アメリカは総じて腐った国だと思うけど、こういうところはすばらしいと思う。日本で、ワクチンを推進した河野太郎などを訴追する動きなんて、期待するだけ無駄だろう。
米国議会がファウチを追い詰めるプロセスで、「コロナの嘘」がこれでもかというくらいに暴かれている。
マスクやソーシャルディスタンスは全部嘘だった。何の科学的根拠もなかった。ワクチンには開示されていない重大なリスクがあった。PCRは膨大な数の偽陽性を生み出し、社会に無用の混乱を与えた。コロナは大多数の人にとって致死率は低かった。
知っている人は、とっくの昔から知っていた。でもそれを言うと、世間から袋叩きにあった。「みんな我慢してるんだぞ!マスクして、行動自粛して、ワクチン打って。それなのにお前は陰謀論ばかり言いやがって!」みたいな。
それが全部嘘だったということが、今、アメリカの議会で暴かれている。
すごいことが起こっているんだよ。
でも、コロナが終わった今、みんなもう無関心になったようだ。のど元を過ぎた熱さは、1年もすればだいたいの人は忘れてしまうものなんだな。
そう、コロナは終わった。でも、あのコロナが何であったか、正しく認識している人は少ない。コロナ禍の最中にも認識していなかったし、コロナが終わった後も、認識していない。
これは困ったことです。
たとえば、いまだにコロナワクチンのリスクを分かっていない医者がいる。僕から見れば明らかにワクチン後遺症なのに、「どこの病院でも言われなかった」という患者がけっこういる。コロナ禍以降、「ワクチン後遺症」という概念なしに臨床医をやるのは、目隠しをしながら運転するぐらいのデタラメだと思う。
あるいは、弁護士。「主人に何度もワクチンを打っちゃダメと言ったけど、4回も打ってしまい、それで私はシェディング症状が出ています。あの人にはもう愛想が尽きました。離婚を考えています」という相談が持ち込まれたとき、弁護士の「知識」次第で全然対応が変わる。「いや、ワクチンを打つなんて当たり前でしょう。ていうか、シェディングって何ですか」という弁護士は、相談者の気持ちなんて1ミリも分からないだろうから、話にならない。
今後、というか、今もうすでに、あらゆる分野でこういうことが起こっている。
「コロナの嘘」に気付いているかどうか。その違いが、その人の仕事の質に影響する。
僕の患者の70代男性は、以前、経済学の教授だった。数多くの著作があり、某学術学会の代表を務めたこともある。すでに教授としては現役を引退されているけれど、今でも精力的に本や論文などを書いている。栄養療法に興味を持って当院に来られ、コロナワクチンが始まってからはシェディング症状に苦しんだ。酵素風呂が劇的に効き、シェディングは現状落ち着いているけれども、今でも時々ご夫婦で来院される。
コロナ禍の頃は、来院されるたびに、僕の視点にはない情報をくれて、たとえば、以下の記事にある動画は、この先生から教えてもらったものです。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nf4f7476b3c07
動画
https://www.youtube.com/watch?v=gOudJp4GoRw
ただ、2026年7月8日、いつもと違って、ペットロスに悩む奥さんのことで来院された。
「6月2日、犬が亡くなりました。12歳7か月。この写真です。黒いラブラドール。
亡くなる半年ほど前から、歩くのがしんどそうで、獣医に行くと、肺炎とか関節炎とか白内障とか言われたけど、最終的に正しい診断をしてくれたのは往診にきた獣医で、エコーを当てて、拡張型心筋炎だと。それで肺に水がたまって、すぐ息切れするのだと。「もっと早く診断がついていれば、他にしてあげられることがあったのではないか」という後悔で、妻はここ1か月、ずっと意気消沈しています。
私の生い立ちは特殊なので、ここでは深く話さないけれど、もともと私は30代の頃、仏教に傾倒していました。『正法眼蔵』や『法華経』を勉強したので、今でも1時間ぐらいお経が読める。昔は訓読も覚えていたけど、今ではずいぶん忘れてしまった。
犬と散歩するときにはいつも、お経を唱えていました。今でも一人で山道を散歩するとき、お経を唱えるし、犬の位牌の前でもお経を唱える。
そういうふうに生きてきたので、愛犬が亡くなったことはショックではあるけれど、納得しているところがある。だから、毎日泣いている妻を見ると、自分の納得が悲しい。妻の横で、私も一緒に取り乱せば、妻も多少救われるかもしれない。でも、私は変に落ち着いている。私の芯には仏教があって、それが歯止めになっている。それで妻に「般若心経でも覚えたら?」というけど、「そういうことじゃない」って。
私は、魂は不滅だと思っています。昔から知識として知ってはいたけれど、今では、それを身に迫るリアルとして感じます。年齢のせいか、あるいはコロナのせいか。
そう、コロナ前後で、私は世界に対する認識が変わりました。それはもう、明確に変わりました。我々の生きている世界は、ベールをはげば、また別の世界がある。経済学についていえば、コロナ前後で経済システムの見方が大きく変わりました。
従来のマクロ経済学は限界を迎えています。IT投資の巨大化、非銀行系金融機関の台頭、AI、宇宙計画のような巨大プロジェクト、市場の不可視性、政府裁量の縮小など、明らかに金融支配の形態が変わった。
皆さんが陰謀論だと言っているのは、もう本当に、意味がない。私は著作ではそういうことはダイレクトに書かないけれど、現行の経済システムの亀裂はもはや隠しようがない。でもそれをあからさまに言うと、経済界隈で「陰謀論家」のレッテルを貼られることになります。
金融が大きく変わっています。昔は「ロスチャイルドがすべてを握っている」と陰謀論で言われましたが、それはもうなくなりました。なぜなら、ブラックロックやバンガードのような機関投資家の影響力が拡大したためです。2000年初め頃から中央銀行が金利を上げても経済をコントロールできなくなっていて、中央銀行の機能が失われた今、たとえばQE(数量緩和)はブラックロックがあって初めて機能する。みなさんブラックロックを批判するけど、それがなければ年金ももらえません。
ブラックロックの大きな収益源は、たとえば日本の円とアメリカのドルのバランスです。ここは今、一番不透明なところですが、最終的には日本円、アメリカドルともに両方破綻すると見ています。特に今、日本円はひどい。
160円を超えて、円を防衛するために、円を買う。5月に日銀総裁が入院してまで断行し、0.78まで上げたのに、細かいプロセスは省きますが、結局円が落ちた。
その背景には日米の金利差があります。日本は実質ゼロ、アメリカは4%近くあって、日本で円を借りてアメリカに投資すれば儲かる。これを円キャリートレードと言います。
日本円を防衛するには、アメリカの金利以上に上げないといけない。この2カ月、日銀は20兆円放出したけど、それでも円が下がった。一体何百兆円放出すればいいのか。もうどうにもならない。日本円を救うには、アメリカが金利を下げないといけない。しかしアメリカは応じない。
この35年、機関投資家はこの日米の金利差で大儲けしてきた。一番の問題はそこにある。

リチャード・ベルナーは今世紀の金融システムの真実を見抜いた稀有な経済学者です。「円キャリートレード」は投資家の間ではごく常識でしたが、経済学者がこれを言えば、「陰謀論家」のレッテルを貼られてしまう。
彼の著作はすぐに絶版になりました。
タッカー・カールソンとのインタビューでは、カールソンはすぐ本質に気付きましたが、日本でこれを言えば陰謀論者になります。
日銀による大量の円買いにもかかわらず、日本円がいっそう減価するという皮肉な結果も、理論的にはごく当たり前の話ですが、日銀批判をすると陰謀論者になります。
「言えばすぐ陰謀論と呼ばれる話題」は、経済学のあちこちにあります。
そのなかでも日本にとって特に致命的なのは、「円安肯定論」です。
ひろゆきというタレント(?)が、素直に「経済学で一番おかしいのは円安肯定」だと言っていました。彼は経済学は学んでいないはずですが、これこそまともな反応です。地頭がいいんでしょうね。
私は50年以上経済学を学んできましたが、経済学なんて百害あって一利なしです。ええ、本気でそう思っています。昔、ある公的団体の試験委員を担当していましたが、「経済学は役に立たないので、試験科目から外してください」とお願いしていました。
ワクチンが安全だと断言されていたように、経済学者のほとんどは円安が必要だと言い切ります。これは理論ではありません。経済学界隈に円安肯定の雰囲気が漂っているのは、恐らく、日本国民の上位20%がドルで資産を保有していることが大きいと考えています。つまり、政府でも上位にいる日本人は日本を衰退させて利益を得たいということです」
たとえファウチが訴追され、刑務所に収監されたとしても、日本の状況は変わらないような気がする。まさかメディアが「マスクも行動自粛も、実は無意味で、科学的根拠はありませんでした。ワクチンについては、そのリスクを全然お伝えせず、手放しに推奨してしまいました。つまり、我々メディアは、コロナの数年間にわたって、視聴者の皆様に、不必要な感染対策を勧めていたということです。このことについて、皆様に、謹んでお詫び申し上げます」なんて、1億%いうわけがないだろうなと。
メディアは、沈黙するだろう。
そして、何も変わらない。
今、「コロナの嘘」に気付いていない人は、恐らく一生気付かない。
医者界隈、法曹界隈、そして上記のように、経済学界隈も、何も変わらない。
世界が変わることを期待しても仕方ない。大事なのは、変わらない世界で、どううまく立ち回るか、だよね。