ジャングリアに行ってきた

「今行っておかないと潰れるかもしれない」と思って、ジャングリアに行ってきた。

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ネットなどで酷評されている。入場者数が少なく、大赤字。追加融資を募るも民間企業からは相手にされず、沖縄の金融公庫からのつなぎ融資でかろうじて生き永らえている状態。
どんなにひどい施設なのか、逆に興味がわいた。
実際行ってみたところ、最高だった。「エンターテイメントを洗練させたら、こうなりました」という、ひとつの完成形だと思う。
なぜ世間からこんなに叩かれているのか、意味が分からない。ネットで叩いてる人の大半は、工作員じゃないかな、と勘繰りたくなる。

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まず、タム・タム・トレインに乗る。これに乗りながら、ガイドのお姉ちゃんの説明を受ける。楽器を鳴らしたり「ジャングリア!」と叫んだりしながら、日常モードが非日常モードに切り替わる。お姉ちゃんのテンションの高さは感染性があって、「ここではこのテンションがデフォルトなんですよ」という、ひとつの基準を客に与える。このトレインは、実際的な移動手段であると同時に、「ハレ」と「ケ」を入れ替える通過儀礼として機能しているみたいだ。

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ファインディング・ダイナソーズ。
恐竜の赤ちゃんが動いたり鳴いたりする。恐竜好きのこうちゃんは夢中になった。もちろん人形であり、本物ではないことはこうちゃんも分かっている。でもそんな無粋なことは考えない。人形の精巧さとスタッフの演技力があいまって、そこには明確な世界観があった。こうちゃんは大いに楽しんでいた。

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別に食事に期待していない。遊びに来たのであって、飯を食いに来たわけではないので。でも、期待以上のクオリティだった。

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「料理の中に恐竜の足が隠れてるよ。どこかな」
遊び心があって、こうちゃんにはずいぶん刺さったようだ。
今回、唯一難があったとすると、コースの締め、デザートとコーヒーが出てくるのが遅く、30分経っても来なかった。業を煮やした妻が席を立ち、「もういい。行こう」
レジで会計時、「30分待っても来ない。無駄な待ち時間で、遊ぶ時間が削られてるんだよ!」とスタッフ相手にブチ切れた。スタッフは頭を下げるしかない。「ここで一番偉い人は誰?責任者出してくれる?」「私です」「それじゃ言うけどね、あなた、人の時間を何だと思ってるの!」僕が妻を制して、「もうええって。それこそ時間の無駄や。はよ行こう」
妻はネットの掲示板などに鬱憤を書き込むようなことはしない。ただ、責任者に直接ものを言う。怒りをしっかり相手に伝えないと気が済まない。言えば一応落ち着くから、まぁ後腐れがない性格だともいえるけれど。

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ダイナソー・サファリ。
これはジャングリアの目玉です。どでかいブラキオサウルスは、ひとつのモニュメントとして機能していて、ジャングリア内にいれば、遠くからでも目につく。アトラクションの内部に入らなくても、そばを通っているだけで、ティラノサウルスの叫び声が聞こえたり、銃声が聞こえたりする。こうちゃん「あれ、何の音?」「あれはな、逃げたティラノサウルスを捕まえるために、人間が鉄砲打ってるねん。恐竜と人間が戦ってるねんで」と、こうちゃんの期待値を高めてみる。
アトラクションの敷地内に入ると、軍人ぽい服装をしたスタッフたち。サングラスをかけベレー帽をかぶったスタッフは、これでライフルなど持てば、完全に軍人だろう。さらに、敷地内を飛び交う謎の英語アナウンス。
こうちゃんは、この雰囲気にやられてしまった。「これ、イヤ!」と言い出した。「イヤ!帰る!」
ジャングリアの目玉だけあって、よくできた演出であり雰囲気作りなんだけど、4歳の男の子にとっては、エンタメを通り越して、本物の恐怖になってしまったのだ。
僕と妻は困ってしまった。「ほら、あの子、見てみ。3歳の女の子でも楽しんでるやんか。絶対おもしろいよ」
でもこうちゃん、言い出したら聞かない。「イヤ!」の一点張り。
仕方ないので、「じゃ、お父ちゃんだけ行ってくるな。その間、お母ちゃんとここで待ってて」
実際、僕はひとりでこのアトラクションを見ることになったのだけど、最高だった。スタッフの演技はすばらしく、ブラキオサウルスの股をくぐるときに、ブラキオサウルスが大量のオシッコをするのもユーモアがあってよかった。
僕がひとりで見に行ったものだから、こうちゃん、心境に変化が生じて、「やっぱり行く!」となった。結果、こうちゃんも大いにこのアトラクションを楽しんだ。

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最後、麻酔で眠ってるティラノサウルスが、麻酔が切れて暴れ始めるという、あのビックリ仰天の演出もよかった。ホッとひと段落、冒険が終わったと思っていたところで、もう一波乱。この裏切りがいい。

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やんばるフレンズ。
これはスタッフのお姉ちゃんの腕ひとつで成り立ってるアトラクションですね。現代の我々は、特撮技術とかプロジェクションマッピングとか、すでに見慣れているので、映像の技術的なことで驚いたり感動したりすることは、ほぼない。でもこういう映像技術に、人間力が掛け合わさったとき、感動するエンタメが生まれます。
このアトラクションに限らず、スタッフのパフォーマンスがすばらしかった。ジャングリアは、高額な人形を並べただけの施設ではない。最終的には、そこで働くスタッフたちが、人形に命を吹き込んでいる。そういう意味では、すごく人間的な、手作りな施設だよ。

僕としては、ジャングリアは百点満点です。沖縄は最高のエンターテイメント施設を得ました。「潰れる可能性」などが言われているけど、それは絶対にない。実際に行ってみて確信しました。あんなにおもしろい、ワクワクする施設が潰れるはずがない。
ネットなどで叩かれてるけれど、意味が分からない。
批判も的外れなものが多い。
「暑い。炎天下で1時間待ちとか2時間待ちとか、あり得ない」
いやいや、沖縄に来といてさ、「暑い」って何ですか。暑いのが沖縄でしょうが。サウナに行って「暑い」と愚痴をこぼしてるくらいにナンセンスです。待ち時間が嫌なら、ファストパスを買えばいい。僕は今回、どのアトラクションも待ち時間はほぼゼロでしたよ。

批判する人というのは、結局のところ、「自分が求めているものが、そこになかった」ということでしょう。
たとえば、独身男性。ひとりでジャングリアに行って楽しめる人は、自分の中にちゃんと「子供」を持っている人です。ひとりで行って愚痴ばかり出る人は、冷めきった大人の感性で物事を見ている人です。こういう人は、ディズニーランドに行ってもUSJに行っても楽しめない。
独身男性が彼女と一緒に行ったとなれば、彼が一番求めるものは、彼女の笑顔です。自分自身が楽しいかどうかはあまり重要ではなくて、アトラクションを通じて彼女が興奮したり楽しんでくれれば、彼にとってそれが一番の喜びになる。逆に、彼女が「ジャングリア、つまんない」となれば、その感想がそのまま、彼のジャングリアに対する評価になる。
僕のように子供を持つ親にとって一番大事なのは、子供の笑顔です。別に僕自身が楽しもうと思ってジャングリアに行くわけではない。個人的には、家で本でも読んでるほうが性に合っている。でも子供がいれば、家庭は子供中心に回る。僕は子供の頃、そんなこと全然知らなかったけど、子供を持つ親になって初めて気づきました。
こうちゃんは、ジャングリアを最高に楽しんでいた。僕にとっては、それがもう「答え」なんですね。

>中村篤史について

中村篤史について

たいていの病気は、「不足」か「過剰」によって起こります。 前者は栄養、運動、日光、愛情などの不足であり、後者は重金属、食品添加物、農薬、精製糖質、精白穀物などの過剰であることが多いです。 病気の症状に対して、薬を使えば一時的に改善するかもしれませんが、それは本当の意味での治癒ではありません。薬を飲み続けているうちにまた別の症状に悩まされることもあります。 頭痛に鎮痛薬、不眠に睡眠薬、統合失調症に抗精神病薬…どの薬もその場しのぎに過ぎません。 投薬一辺倒の医学に失望しているときに、栄養療法に出会いました。 根本的な治療を求める人の助けになれれば、と思います。 勤務医を経て2018年4月に神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック」を開業。

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