有機ゲルマニウムが効くのは、人間に対してばかりではない。動物にも効く。
これは研究の順番からいえば当然の話である。まず、動物で有効性(および安全性)が確認され、製品化される、というのが一般的な流れで、有機ゲルマニウムも例外ではない。
そもそも、浅井一彦先生は「何か新しいサプリを作ろう」と思って有機ゲルマニウムを開発したのではない。
「真に人を癒やす薬を作りたい」という思いから出発し、その思いが見事に実現し、すばらしい製品を作ることに成功したのだが、諸事情から薬として認可されることはなかった。
その研究過程で、動物(主にネズミ)に対する有効性(および安全性)は十分に確認されているし、現在も有機ゲルマニウムの新知見は動物実験によって生み出されている。
厚労省に薬の許認可を得る申請をするには、様々なデータを揃えなければならない。その際、半数致死量(その量を投与された個体のうち、半数が死ぬ量)を設定せねばならないが、浅井博士はこの作業に難渋した。というのは、ネズミにどれだけ大量の有機ゲルマニウムを投与しても、元気になるばかりで、いっこうに死なないためである。
「薬には副作用がつきものである」という。そういう意味でいうと、有機ゲルマニウムは副作用が実質存在しない。つまり、厚労省が有機ゲルマニウムを薬として認めなかったことは、ある意味ではまったく正しかった。
こんな具合に、致死量や副作用の欄を空白のまま出すわけにいかないという笑い話のような逸話があるのが、有機ゲルマニウムである。
ネットを見れば、有機ゲルマニウムに対する根拠のない誹謗中傷が飛び交っている。浅井博士がこれを見れば、胸を痛めることだろう。
さて、今回はこの当然の事実「有機ゲルマニウムは動物にも効く」ということを、具体例も交えて紹介しよう。
まず、浅井博士自身の体験談である。博士は家でシャム猫を飼っておられたが、その愛猫が、あわれ、野良犬に首元をガブリとやられた。半死半生の猫に、博士はすぐさま、有機ゲルマニウムの水溶液を浸した湿布で傷を抑え、口をこじ開けて同じ水溶液を流し込んだ。
直後にかけつけた獣医が、数日後に再び診察したところ、猫の回復ぶりに息をのみ、つぶやいた。「有機ゲルマニウムが奇跡を起こすという意味が、ようやく私にもわかりました」
有機ゲルマニウムが効くのは、哺乳類だけではない。なんと、魚類にも効く。
観賞用の優雅なコイを見たことがあるだろうか。あれは交配のたまもので、自然界にはあれほど見事なひれや模様はあり得ない。しかし人工的な産物だけに、体質が脆弱で病気にかかりやすい。
コイ養殖業の男性が所有する、一匹ウン十万もするような高価なコイ数匹が病気になった。ウロコがはがれ、水中で横になってあえぎ出した。
そこに浅井博士が水槽に有機ゲルマニウムを投入したところ、コイは数分後には元気に泳ぎ始め、まったく見向きもしなかったエサをパクつき始めた。
たちどころにコイが元気になる、こんな物質は他にはない。以来、コイの飼育には不可欠だとして、有機ゲルマニウムが重宝されている。
こんなに効く有機ゲルマニウムだが、医学部教育で教わらないように、獣医学部の教育プログラムにもこの名前が登場することはない。
しかし、知っている人は知っている。手の施しようのなかった犬、猫、馬、鳥などの難病が、有機ゲルマニウムで嘘のように治癒する。
彼らはそういう奇跡を実際に見ているし、自分の診療にも取り入れている。初めて見たときの”奇跡”は、もはや彼らの”常識”になっている。「なぜこんなすばらしいものが公表されないのだろう」と彼らは不思議に思っている。
以前、有機ゲルマニウムと妊娠の関係について触れたことがある。
当然というべきか、有機ゲルマニウムは不妊の動物にも効果を発揮する。
ある人がイギリスから莫大な価格でメスのドーベルマンを輸入した。各種コンクールで最高位をとった優良犬だった。
しかし、この犬がまったく妊娠しない。5年間に7回交配したが、ことごとく空振りに終わった。交配料のウン十万円がまったくの無駄金になってしまった。
このままでは老齢化し、この犬にかけた金が丸損になってしまう。
そこで浅井博士、この人に有機ゲルマニウムを勧めた。発情予定の一か月ほど前からゲルマニウムを投与した。
すると、見事に受胎した。オス5匹、メス6匹を分娩し、母子ともに極めて健康だった。
さらに、僕の患者の話。
「先生、獣医さんでもないのに、私の犬の相談に乗ってくれて、ありがとうございます。
前回、有機ゲルマニウムを勧めてもらって、飲ませ始めました。1日300㎎くらいずつ。
すると、まず、食欲が出てきました。三か月前に体調を崩して以来、ほとんど食べなかったのが、ちゃんと食べるようになりました。
抗生剤の点滴をしていたんですが、獣医さんからも、もうやめていいと言われました。ますます元気になってきていて、黄疸も消えてきました。
私も有機ゲルマニウム飲んでいますが、私よりは犬のほうに劇的に効いていると思います」
有機ゲルマニウムの効果をいまいち感じない、という人は、量を増やすといい。ある程度大胆に。
岡澤美江子医師は癌患者に対し1日5g使うよう指示していたように、mg単位ではなくg単位で使ってみることだ。
このあたりの呼吸はビタミンCと似ている。少量でちまちまやっていては、効くものもなかなか効かないよ。
参考
『ゲルマニウムと私』(浅井一彦 著)