ワクチン後遺症は微小血栓症である

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アンドリュー・モルデン(Andrew Moulden 1964-2013)というカナダの医師がいました。もともとは小児の発達や後天性の脳障害を研究する神経科学者でしたが、後に医師免許を取得した経歴の人です。
そんな人ですから、臨床研修のときにも他の新米医師とは目の付け所が違います。ワクチンを打った後にいきなり自閉症になった子供や突然しゃべれなくなった子供を見て、直感的に「これって脳梗塞そのものじゃないか」と思いました。
たとえば、この女児の顔を見て、

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上級医が「かわいいね」なんて素人みたいなことを言っているときに、モルデン先生は、「顔はそのままで。はい、左、こっちのほうを目で追いかけて。そうそう。じゃ、今度は右、こっちのほうを目で追いかけて。あ、顔は動かさないで」と簡単なチェックをした。
「安静時の左目の内転。目を外側に動かすとき、外直筋が機能していない。健側に軽度の水平性眼振が誘発。第Ⅵ神経(外転神経)麻痺だな」
医者としては新米でも、神経疾患のプロだから、簡単な検査でこれだけのことが分かるわけです。
こんな具合に数多くの小児患者を診察することで、モルデンはひとつの結論に到達しました。
自閉症を含む数多くの神経疾患は、ワクチン接種により引き起こされた微小血栓症が原因である
これを聞いた上司や同僚の反応はさまざまでした。
「いや、そんな小難しい話はいらんねん。CTとって異常がなければ精神科に投げといたらええから」というバカ上司もいれば、「モルデン!お前すごいな!天才だ!」という同僚まで。
こんな反応に対して、モルデンはため息をつきました。
「脳神経症状のチェックなんてポリクリの1年目で習うことなのに、馬鹿の一つ覚えみたいにCTとって。それよりも先にやることがあるでしょうが」
もちろん、紳士なモルデン先生はそんなふうに内心思うだけで、実際には言いません。

そう、実際、脳神経の状態は脳を評価する際に、最も簡単にアクセスできる「窓」です。
神経は全身を走っていて、その大半は脊髄から出ていますが、十二対の脳神経だけは例外で、これは脳から直接にゅっと出ています。ニューロンだけに。ふふふ。

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脳幹内の脳神経は、その解剖学的な構造のせいで脳卒中の影響を受けやすいのです。たいていの場合、体内の重要組織(脳や心臓など)は、万一血液供給が途絶えたときのセーフティネットとして、複数の血液供給源を持っています。ひとつの血管がダメになっても、致命的な障害を起こさないためです。しかし、分水嶺領域(watershed areas)というところがあって、ここにはそういうセーフティネットが存在しません。だから、脳卒中の影響をもろに受けます。脳幹部もそのひとつということです。
たとえば、有名なこの画像。

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コロナワクチンを打った後のジャスティン・ビーバーの写真ですが、さすがにここまであからさまな症状だと、モルデン先生のバカ上司でも、第Ⅶ神経麻痺(ベル麻痺。顔面神経麻痺)だと気付きます。
特徴としては、顔の片側が下垂します。ほうれい線(鼻唇溝)が平坦化し、患側は笑顔を作ることができません。

あるいは、この女児の顔を見て何を考えるか。

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モルデンの診察はこんな具合です。患者の正面に相対して座って、「はい、頭をこっちに傾けてみて。そう、左に。よし、じゃ、次、こっち、右に傾けて。それから、まばたきをしてごらん。ふむふむ、なるほど」

この検査だけで、モルデン探偵にはこんなことが分かります。
「頭を健側に傾けると、あごを引いて上目遣いの頭位をとる。代償性頭位だな。つまり、第Ⅳ神経(滑車神経)麻痺だ。さらに、まばたきすると左右でタイミングがずれるから、第Ⅲ神経(動眼神経)麻痺も併発している」
第Ⅳ神経は両目の高さを水平に保つ調整役で、ここに異常をきたすと、頭を傾けた際、特徴的な上目遣いが起こります。

こんな具合に数多くの症例の診察を通じて、モルデンは膨大なデータを積み上げていき、脳神経症状の詳細な「地図」を完成させました。

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数字は脳神経の番号

さらにモルデンは、分水嶺領域は脳幹部だけではなく全身にあることから、ワクチン接種後の微小血栓症が自閉症、てんかん、言語障害、ナルコレプシー、各種臓器障害など、さまざまな疾患の原因となることを明らかにしました。

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脳神経症状の「地図」は膨大な小児患者のデータから作られたものですが、これはいったん完成すれば、大人にも適応可能です。つまり、ある疾患の患者の顔を見れば、どこの脳神経に虚血があるか、類推可能になったのです。

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脳神経の虚血は「顔」に現れる

また、ワクチンによりダメージを受けるのは、何も子供に限りません。大人も等しく、ワクチンの害を受けます。

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炭疽ワクチンを受けた湾岸戦争従軍兵に第Ⅲ神経麻痺


モルデンは、アルツハイマー病や統合失調症などの精神神経疾患、さらには、自己免疫疾患についても、ワクチン接種後の微小血栓が発症の一因になると考えました。

さらに、モルデン博士は、このような微小血栓に対してどのように対処すればいいか、画期的な理論を考案し、それを臨床応用して多大な成果をあげました。この理論についてはまた稿を改めて説明します。


ワクチンという原因と、症状という結果について、モルデンほどクリアカットに、反論の余地なくその因果関係を証明した人は、ほとんどいません。
しいて比肩する人をあげるなら、ジェフ・ブラッドストリート博士ぐらいでしょう。

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(1954~2015)

ブラッドストリート博士が急に「自殺」したのと同様に、モルデン先生も2013年、なぜか急に「自殺」してしまいました。

今や、アメリカの公衆衛生のトップが、「自閉症の原因を見つけた」と公表し、

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小児科学会はワクチン企業から多額の献金を受けている」と告発する時代です。

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ブラッドストリート博士もモルデン先生も、時代が早すぎました。天才すぎたんですね。
仕事の公表がもう10年遅ければ、自殺することもなかったでしょうに。

【参考】
https://substack.com/home/post/p-143121968

>中村篤史について

中村篤史について

たいていの病気は、「不足」か「過剰」によって起こります。 前者は栄養、運動、日光、愛情などの不足であり、後者は重金属、食品添加物、農薬、精製糖質、精白穀物などの過剰であることが多いです。 病気の症状に対して、薬を使えば一時的に改善するかもしれませんが、それは本当の意味での治癒ではありません。薬を飲み続けているうちにまた別の症状に悩まされることもあります。 頭痛に鎮痛薬、不眠に睡眠薬、統合失調症に抗精神病薬…どの薬もその場しのぎに過ぎません。 投薬一辺倒の医学に失望しているときに、栄養療法に出会いました。 根本的な治療を求める人の助けになれれば、と思います。 勤務医を経て2018年4月に神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック」を開業。

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