珊瑚黒糖

先日沖縄に行った際、黒砂糖農家の宮城さんにお会いした。
農薬も化学肥料も撒かない畑で育つサトウキビは、そこらへんの黒砂糖とは一味違う。
「自然栽培というわけではありません。化学肥料は使いませんが、鶏糞とバガス(搾ったサトウキビのカス)は使っています。でもそれだけです。極力ケミカルなものは加えたくないので。
あと、サトウキビの搾り汁の加工でも、伝統的な製法を守っています。大きな釜に薪で火を焚いて、左回りにかき混ぜます。こういうこだわりに「意味ないよ」という人もいますが、機械でオートマチックに作った黒砂糖と食べ比べれば、全然違います。
食べた人が皆、健康になることを願って作っています。
これ、うちで作った『珊瑚黒糖』です。すでに1月1日に仕込んだできたての商品があるのですが、あえて半年前に作ったものを持ってきました。
できたての黒糖は、新鮮でパリッとしています。それはそれで、もちろんおいしいのですが、でも僕の個人的な好みとしては、できて半年くらいした珊瑚黒糖が一番おいしい。ちょっとしなっとしてて、カントリーマアムみたいな感じ。熟成なんて言葉は、みんながいうからあまり使いたくないんだけど、そういうのは確かにある。僕の商品は生き物です。時間の経過によって味が変わります」

画像
黒糖の工房

食べてみる。僕は基本的に甘いものを口にしないのだけれど、職人が精魂込めたこだわりの逸品となれば、話は別だ。
ミネラルが濃くて、甘さがとても上品で、ひとくち食べてすっかり惚れてしまった。反射的に言ってしまった。「うちのオンラインショップでも扱いたいんですけど、いいですか」

画像
宮城さん主催の講演会。鵜川さんと

宮城さんはコロナの当初からその茶番に気づき、ワクチンの危険性についても早くから周囲に警鐘を鳴らしていた。
「県内のあちこちの小学校、中学校を回り、ビラ配りをしました。僕の活動のおかげで「打たずに済んだ」と言ってくれる人もいて、頑張ってよかったと思います。
ただ、ほかならぬ身内、僕の祖母のワクチン接種を止めることができなかった。祖母は3回目を打った数日後に亡くなりました。92歳と高齢でしたが、まだまだ元気だったので、ワクチンのせいだと思っています。
祖母の葬式のとき、悲しみよりも悔しさのほうが勝って、涙も出なかった。「もっと必死に、もっと強く説得して止めるべきだった。そうすれば祖母は生きていたのに」そう思って、悔しくて仕方なかった。

画像
オオゴマダラ

葬式のあと、いつものようにサトウキビ畑で作業をしていると、ふと、オオゴマダラが向こうの方からまっすぐこっちに飛んできた。ふわふわ、なんて感じじゃなくて、ある意思を持って、こっちに向かって飛んできたように感じました。それで、僕の周りを大きく2周まわって、やがてどこかに消えていった。その瞬間、僕にははっきりと分かりました。「おばあだな」って。あいさつに来たんだなと。それで、そのとき初めて、涙が出ました」

いわゆる「見える人」に言わせると、故人が蝶や鳥などに思いを乗せてあいさつに来るのは、霊的にはよくある現象のようだ。
「おばあちゃん、ハエとかゴキブリを選ばなくてよかったね。それだと、さすがに気付けなかったかもしれないね」というと、宮城さん、笑っていました。

画像

以前の記事で、世界最高齢女性のことを紹介した。二日眠り二日起きる独特の生活リズムで、食後に少量の焼酎と黒砂糖をたしなんだという。健康のために早寝早起きを勧め甘いものと酒の害を説く医者は、この最高齢女性を前にして、苦笑いするしかないだろう。
宮城さんの作るこの黒砂糖は、まさに、人を健康長寿にする黒砂糖です。

この珊瑚黒糖を当院のオンラインサイトでも扱うようになりました。
クリニックに入荷した日、ちょっと好奇心もあって、レジのそばに珊瑚黒糖を入れた小皿を置いて『ご自由にお食べください』とやってみた。
すると、その日だけで、5個売れた。
何の気なしに、ひとくちこれを口に含んだ人は、感動する。僕と同じように。そして「こんなにおいしいのなら一袋買ってみよう」となる。
みなさんもおひとついかがでしょうか。

>中村篤史について

中村篤史について

たいていの病気は、「不足」か「過剰」によって起こります。 前者は栄養、運動、日光、愛情などの不足であり、後者は重金属、食品添加物、農薬、精製糖質、精白穀物などの過剰であることが多いです。 病気の症状に対して、薬を使えば一時的に改善するかもしれませんが、それは本当の意味での治癒ではありません。薬を飲み続けているうちにまた別の症状に悩まされることもあります。 頭痛に鎮痛薬、不眠に睡眠薬、統合失調症に抗精神病薬…どの薬もその場しのぎに過ぎません。 投薬一辺倒の医学に失望しているときに、栄養療法に出会いました。 根本的な治療を求める人の助けになれれば、と思います。 勤務医を経て2018年4月に神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック」を開業。

CTR IMG