未接種就活にて、主催者より訓示
みなさんご覧の通り、会場が狭いものですから、就職希望者についてはずいぶん数を絞りました。100人以上の参加希望がありましたが、多くの方に参加ご遠慮いただきました。選別したわけではありません。単純に、申し込み順です。他意はありません。
しかしこの参加希望者の多さ自体が、この国のある種の現状を示唆していると思います。つまり、シェディングのない職場環境を求める人たちがいかに多くいることか、あるいは、ワクチン接種の強要など非人道的なことを決してしないことを求める人たちがいかに多くいることか、そのことがよくわかりました。
しかし、僕のほうでやや誤算だったのは、企業の側からの参加が思った以上に少なかったことです。大手企業が来ないことは分かっていた。しかし、未接種の人材を求める中小企業の社長などは潜在的に数多くいると思っていて、そういう社長さんたちがもっと応募してくるかと思っていた。その点については当てが外れました。
これは、本音と建前ということだと思います。
本音としては、「シェディングには迷惑しているので、今後の採用については未接種者を優先したい」とか「コロナ禍のあの強烈な圧に屈せず未接種を貫いた。それだけで「芯」がある。そういう人を採用したい」みたいに思っていたとしても、さて、いざ実際にそういう求人を出すかというと、出さない。出せない。
それは、この現代社会では、建前を語ることが求められるからです。
「うちは未接種者を優先して採用してます!」堂々と打ち出したとする。シェディングを発散しない健康的な若者をリクルートできるだろう。しかし、そのうちに「あの企業はコロナワクチンを打ってるか打ってないかを採用基準にしているらしい」などという噂が界隈に広まり、ツイッターなどで大炎上するかもしれない。
「先生だから言いますけど、うちとしても同じ採るなら絶対未接種者がいい。でもそれはちょっと、おおやけには言えません」そんなふうに本音を語ってくれた社長がいます。
もったいないよ。
堂々と、はっきり言えばいいのに。「あのワクチンのせいで、多くの人が亡くなったり健康を失ったりした。当社としては、非常に危険なワクチンだと認識しています。そして、そのワクチンを打たないという選択をした若者は、賢明な判断力を持っています。打て打てという周囲の空気に流されない強い自分を持っています。我が社は、誰かに言われるがままに盲目的に接種した人ではなく、打たなかった人を優先的に採用します」
何が悪いのだろう?
会社は、自分なりのポリシーを持って人材を選んでいい。テレビ局は顔で女子アナを採用する。そんなことは暗黙の了解で誰しも知っている。ルッキズムの極地だが、「ブスに対する差別だ!」などという人はいない。同様に、会社がある種の信念に沿って新卒採用したからといって、一体何が悪いというのだろう。
炎上が怖い?
炎上なんて、けっこうなことじゃないか。大いに燃え上がればいい。言ったら何だけど、御社は、世間的には知名度ゼロの中小企業ですよ。アンチが騒ぎまくって、「ここの会社は反ワク企業だ!」と無料で宣伝してくれるから、反ワク企業として有名になっちゃえばいい。悪名は無名に勝る、というけど、というか反ワクであることは悪名どころか、むしろ名誉ある称号だけれど、とにかく、炎上を恐れるなんてバカげている。
たとえば、僕は、コロナ禍でしょっちゅう炎上しました。おかげで、界隈で大きな知名度を得ました。
まぁ、最初はショックですよ。直視できないほどの品性下劣な罵詈雑言がツイッター上に溢れているわけですから。「なんでこんなこと言われなあかんのよ」嫌になりましたよ。でも、そのうち慣れるというか、何とも感じなくなりました。そういう下品な書き込みって、無力だからです。卑怯者の遠吠えで、具体的な実害が特にないことに気づいたからです。そんなふうに割り切れるようになった頃には、僕は界隈ではちょっとした有名人になっていました。アンチは無数にいましたが、味方はそれ以上に増えました。
炎上を過度に恐れるな、と言いたい。我が身可愛くて引きこもっていたって、何も得られないですよ。
「そう言われたってね、そりゃ先生が独身で、しかも独立自営の開業医だからそういうことができたんですよ。炎上したってダメージを負うのは自分だけ。そういうことなら、ある程度リスクを背負えるでしょう。でもね、食わせていかなきゃいけない女房子供がいて、社員たちの生活も背負っているとなると、下手なマネはできません。どうしても、お上の意向や世間の風潮を忖度せざるをえない。背負うものが大きければ大きいほど、『世間の常識』にからめとられます。先生の言っていることはわかりますよ。というか、コロナ禍で先生の情報発信はずっと見ていました。『ワクチン打つな』とか『マスクは意味ない』とか、なるほどと思いながら見ていました。でも、「なるほど」だけです。実践はできません。コロナ禍真っ最中の時期に、社員に「ワクチン打つな」とは言えないし、ノーマスクの顔をさらすことなんてできない。先生、社会人ってそういうことですよ」
御社がどういう会社かよく存じ上げないけれども、知らないくせに失礼ながらあえて断定的にものを言うけれども、御社が今後大きく飛躍することはないと思います。それどころか、AI社会の波に飲まれて淘汰されるかもしれない。
業種のことではありません。ものの考え方のことを言っています。
今後、情報の均一化がますます進みます。どんな悩みであれ課題であれ、Chat GPTに聞けばたいていのことは解決する時代です。「世間の風潮」を行動指針にするような企業は、いかにも独自性がない。社員に「ワクチン打つな」とも言えない。「マスクは意味ない」とも言えない。ワンマン社長の意向を上意下達式に全社員に伝えられるところが中小企業の強みでしょう。その強みが生かせていない。仮に独創的な社員がいて、何らかのアイデアを出したとしても、「それは世間の風潮に合わない」とか何とか、芽をつんでしまうような企業風土ではないでしょうか。
将来AIに置き換わり淘汰される業種として、医者が挙げられています。たとえば、すでにCTやレントゲンの読影は人間よりもAIのほうが遥かに精度が高いし、病理組織の分析や採血データの読み方もAIのほうが優れています。人間の外科医よりも、もっと腕のいいロボットが出てくるのも時間の問題でしょう。「人間の医者よりもAIのほうがいい仕事をする」となれば、病院経営者としては、高い給料を払わないといけない人間を雇い続ける理由はないので、多くの勤務医が失業することになる。開業医でも事情は同じです。何らかの病気になった人は皆、ChatGTPに問いかけて、AIの提供する「均一の答え」を持っている。どこの開業医に行っても同じだとすると、「そこのクリニックでなきゃいけない」という理由がないんですね。だから、多くの開業医も淘汰されます。
しかし僕は、しばらくChatGTPを使ってみて、確信しました。今後のAI社会において、「当院が淘汰されることはない」と。
それは、僕が患者にする医学的指導が、ChatGTPが絶対に言わないタイプの指導だからです。たとえば、癌に対してどう対処するか。リウマチに対してどう対処するか。僕の助言は、ChatGTPのそれと似ても似つかない。もちろん、デタラメというわけではなくて、明確なエビデンスがあるし、ちゃんと結果が出る。こういう医療を実践していれば、嫌でも患者は来てくれます。「他にない」からです。
こんな具合に、AIによる情報の均一化が進めば進むほど、当院は「世間の風潮」から離れていき、かつ、繁栄すると思う。
奇をてらえ、と言っているのではありません。僕は炎上することを狙ってワクチンの危険性を告発したわけではないし、「均一の答えの裏を行く医療をやろう」などと思ったことはありません。
僕は40いくつの若造で、大した人生経験もない。偉そうなことは言いたくないけれど、「未接種就活、興味あるけど行けないよ」なんて、恥じらう乙女みたいなことをいう社長たちに対して、一つだけ言いたい。
まず、「世間の風潮」という言葉を忘れませんか。それよりも、「自分がどうしたいか」にフォーカスしましょうよ。

【告知】
最後に告知です。
5月3日、未接種婚活があります。
前回、東京でやったのは未接種パーティーです。既婚、未婚を問わず、未接種であれば誰でも参加資格がありました。
しかし今回は、未接種婚活です。お気楽なパーティーよりは、真剣さの具合が一段上がります。サポーターとして、スタッフ(というか僕の仲間連中(笑))が10人ほど参加して、皆さんの間を取り持ちます(笑)
男女10:10で、すでに女性は満席ですが、男性は3席ほど空きがあります。
ちょっと女性多め、のほうがマッチング率も高そうなので、現状でいいような気もしますが、それでも、勇気ある未接種男性諸君、奮起して神戸に来ませんか?