入浴剤

当院に月2回、整体師として出張で来てくれる奥中さんが、こんなことを言っていた。
「僕のお客さんに、20代の脳性麻痺の男性がいる。生まれたときから重度の身体障害があって、本人さんはもちろん大変だけど、世話をするご両親も大変だった。
お母さんがすばらしい人なんです。なんというか、人生で起こる出来事すべてについて、ポジティブに受け止めるタイプの人です。
このお母さんが、ある日、僕に入浴剤をくれた。「これ、私が作ったものです」と。使ってみたら体感に驚いた。汗がすごかった
それで、後日お母さんに会ったときに聞いてみると、お母さん「この子は生まれてからベッドから出たことがないし、食べることもできない。でも唯一、お風呂が気持ちよさそうなことに気付いた。母親として何かしてあげたいという思いはずっとあった。腎臓とか肝臓の数値が悪いと、医者は変な薬を増やすから、それが嫌で、何とかしてあげたいと思うけど、固形物とか食べ物を与えることはできない。だから、栄養的な面ではサポートできない。そこで、入浴剤でこの子を助けようと思った。お風呂ならバスクリンなり何なり、どんな入浴剤を入れようとも私の自由なので。そこから私の研究が始まりました。肌から何か成分を吸収するとはどういうことか、肌から入った成分が肝臓を通り、全身をめぐる。そもそも肝臓とは何かということから、東洋医学の文献を探して勉強しました。そんなふうに22年の試行錯誤を経て作った入浴剤がこれです」

これ、確かにすごいです。たとえば、癌の人に使ってもらうと、この入浴剤でずいぶん楽になる。
もともとお母さん、医者から薬を出されている子供がかわいそうで、その薬をちょっとでもデトックスしたいという思いで入浴剤を作ったから、デトックスには当然効く。だからワクチン後遺症の人にも効く。
これ、どうぞ。まずは先生が入ってみてください。
成分は、いろいろ。たとえば、松葉、ビワの葉、セイタカアワダチソウとか。
こだわりも半端じゃなくて、たとえば松は海岸沿いに生えてて、土の性質が、みたいなところからこだわってるし、あと、薬草を複数いれるにしても、どういう割合にするか。たとえばセイタカアワダチソウの割合を多めにするとデトックス効率がよくなるとか。
当然、お子さんの肝臓や腎臓はこれですごく改善して、変な薬から解放された。ちゃんと自分の息子さんで結果を出してるわけです。身近の癌の人とかでも結果が出てる。
たまたま某市長とお会いする機会があって、そのとき市長にあげました。市長、敏感な人だから、この入浴剤を手に持った時点で、「これは母の愛のかたまりですね」と。
その通りで、お母さんが我が子を救うために作ったものです。売ることは想定していません。
ただ、僕のお客さんで、癌の人とか、個別に勧めることはあります。すると皆さん、すぐに体感がありますね。「体温が上がった」とか。
入り方として、僕が提唱しているのは、温度は比較的ぬるめがいい。45℃は熱すぎる。42、3℃くらいがいい。
最初は肩と首までつかって、でも長く入り過ぎず、ほどほどのところで、手首を湯船から出す。次に、もったいないようだけど、風呂の栓を抜いて、湯量を減らす。みぞおちのあたりまで減らす。そうすると長く入っていられるので。41℃くらいでじっくり長く入る。そうすると、腰を中心に体の深部、骨の髄まであたたまる。こういう入浴をすると、湯上りにも、いわば、二次入浴みたいな状態になって、放熱する。
平日は忙しいでしょうけれど、20分はつかりたい。休日なら1時間とか2時間はつかる。ただし、しんどい思いをしてまで長く入るべきじゃない。しんどくならない程度に、心地よい程度に長く入る。

お母さん、この入浴剤のレシピを公開しても全然かまわないと思っている。作り方を独占して金儲けしようなんて、これっぽっちも思ってないから。でも、お母さんはこんなふうに言ってました。「レシピ公開しても同じものは誰も作れないと思うよ。この子のためを思って作ってるからいいものができるんだと思う」
気持ちの問題。エネルギーの問題です。
お母さんは金はいらないって言ってるけど、僕は儲けてもいいと思っています。これまで子供のために奔走してきた。もうすぐお父さんは定年退職だし。そういうこともあるから、これまでお母さんが試行錯誤してきた知恵と愛の結晶を、お金に変えてもいいんじゃないかなって。
もちろん、大量生産はできない。これまで通りのペースで作るしかできない。
中村先生がこれを宣伝したら、注文が殺到するかもしれない。とてもそんな注文すべてには対応できない。
でもどうですか。細々と、先生が「この人には」と思うような患者に勧める分には、お売りしてもいいと思いますよ」

本当にいいものというのは大量生産できない。これが本当だとすると、そこらへんの店で売ってる大量生産品は、本当にいいものではないということです(対偶)。
そりゃまぁ、母の愛は大量生産できないよね。

奥中さん
「入浴剤は3種類あって、【デトックス】と【ヨモギ】と【ラベンダー】です。
私の体感として、どれも効きます。
【ヨモギ】は温まります
【ラベンダー】はリラックスします。冷え性の人には当然ヨモギがいいし、精神疾患で気分が高い人にはラベンダーが助けになると思う。
利用者の声として、化学物質過敏症の人で【デトックス】を使い、気分が悪くなったという人がいました。この人は、食べるものは当然気を付けてるし、洗剤とかパーソナルケア用品とかあらゆるものに気を付けてる人。だからこそ、【デトックス】に強く反応して、しんどかったのかもしれない。逆に、毒まみれの人ほど、分からないと思う。

こぶし大の大腸癌の人がいて、大きすぎて手術できなかった人なんですが、この人は【ラベンダー】を使って、今、親指大にまで小さくなりました。このサイズならいけるっていうので主治医が「手術しましょう」って言ってるけど、拒否してる。この人は「【デトックス】よりも【ラベンダー】のほうがいい」って言ってる。
恐らく、直接的な抗癌作用はありません。ただ、リラックス作用は間違いなくあって、それが自律神経の働きを整えて、癌にも効いたんだろうなと思います。
1ボトル6700円で売っています。量は、基本的にはたくさん使う必要はないと思う。
量子物理学的にも、ホメオパシー的にも、湯船に1滴いれるだけでも、この入浴剤の情報が経皮的に入っていくから。ただ、癌の人はある程度しっかり入れたほうがいいかもしれない。
「そんなに体にいいのなら飲んでもいいのか」と思うだろうけど、なめると舌がピリピリする。飲むにはきついし、原液で皮膚に塗布するのもきつい。ホメオパシーのレメディーのように、風呂に希釈して使うのがちょうどいい
ワクチン後遺症にも当然効く。シェディング、ワクチン後遺症、癌。この三つはこれからの時代、必ず問題化するだろうけど、この入浴剤は、力強いサポートになると思う。
この入浴剤、どういう成分なのか。お母さんに聞くと、あっさり教えてくれました。
【ヨモギ】は、ヨモギはもちろん、熊笹、スギナ、セイタカアワダチソウ、ビワ(葉、種)、ウマブドウ、松、マタタビ(実)、ツルニンジン、ショウガ、藍、桑、陳皮が入ってる。
【デトックス】は【ヨモギ】とだいたい同じだけど、配合がかなり違う。
【ラベンダー】は、ラベンダー、セイタカアワダチソウ、ビワ(葉、種)、マタタビ(実)、ウマブドウ、松、ツルニンジン、ショウガ、藍、桑、陳皮なんかが入ってる。
それぞれのハーブをアルコールで抽出してて、なかには8年も熟成させたものもある。お母さんがあっさり教えてくれたのは「教えたところでマネできないでしょ」というのもあるかもしれない。

どの成分が何に効くとか、科学的な説明はそれぞれ可能でしょう。でも、そういう話ではなくて、私の個人的な感想としては、ややスピリチュアルな表現になりますが、邪とか魔に効くような感じがしています。邪を払うというのではない。体についている邪さえも一緒に癒してくれるような抱擁感です。
そもそも風呂に入るということが可能なのは、お湯を信頼しているからです。猛毒の入っているお湯に全裸で入ろうなんて思わない。「経皮吸収」なんて言葉をことさら持ち出さなくても、誰しも本能的にそういうことを分かっています。
湯に入るということは、その湯に身をゆだねるということです。そして、その湯の成分は、当然肌にしみこみます。
この入浴剤は、「情報」を持っています。あえて、成分とは言いません。脳性麻痺の子供のためにお母さんが作った思いも含め、そういう「情報」がこの入浴剤には入っている。それが、はだかの皮膚にそのまま入ってくる。この情報量は濃密です。だから、原液で肌に塗るにはきつすぎます。お風呂に入るぐらいがちょうどいい。
個人的なことでいうと、この入浴剤を使い出して、仕事の質が変わりました。手から患者に気を送るのですが、気の性質が変わりました。私は仕事柄そういう体感に人一倍敏感なので、分かります。仕事どころか、運気さえも変わったと思う。
それは、この入浴剤の包容力によるものだと思います。邪を払うのではない。邪さえも、ねぎらい、癒す。そう、だから、効果が「強い」とか「効く」というのではなくて、すべてを包み込んで、丸くおさめる、というべきだろうな」

僕もこの入浴剤、使っています。
体感としては、とにかく汗が出ます。こうちゃんと一緒にお風呂に入ってるんだけど、こうちゃんもお風呂あがった後の汗が止まらない。体のめぐりをよくするんだと思う。30本入荷したけど、それくらいすぐ売れちゃいそうな気がするし、たとえ売れなくても僕が私物として消費します(笑)

50代女性
2025/4/9受診
「入浴剤を使い始めてから、体温が下がりません。基礎体温を毎日測っていますが、いつも36度台後半です。寒い日に薄着だともちろん手足は冷えますけど、入浴剤入りのお風呂でしっかり温まります。私のお気に入りはラベンダーです。香りもいいですし。
体感だけど、神経を落ち着かせてくれるようです。私、普段は神経がピリピリしていて完璧主義というか、「ちゃんとしなきゃ!」っていう意識にずっととらわれているほうだけど、そういうのが穏やかになる感じがしています」

30代男性
2025/3/7受診
「もともと未熟児で生まれて脳性麻痺があり、さらにADHDとか高次脳機能障害とかも言われています。
去年から入浴剤を使ってるけど、芯から温まって、疲れがとれます睡眠の質が明らかにいい。深く眠れます。
難をいえば、僕には効きすぎです。キャップ1杯でいい。それだけで十分効きます。多く入れ過ぎると、睡眠が深すぎて朝起きれなくなる。それぐらい効果は強いです」

大量生産できないので、ネット販売などはしていません。
なにしろ母の愛なので、量産できないことをご了承ください(笑)

>中村篤史について

中村篤史について

たいていの病気は、「不足」か「過剰」によって起こります。 前者は栄養、運動、日光、愛情などの不足であり、後者は重金属、食品添加物、農薬、精製糖質、精白穀物などの過剰であることが多いです。 病気の症状に対して、薬を使えば一時的に改善するかもしれませんが、それは本当の意味での治癒ではありません。薬を飲み続けているうちにまた別の症状に悩まされることもあります。 頭痛に鎮痛薬、不眠に睡眠薬、統合失調症に抗精神病薬…どの薬もその場しのぎに過ぎません。 投薬一辺倒の医学に失望しているときに、栄養療法に出会いました。 根本的な治療を求める人の助けになれれば、と思います。 勤務医を経て2018年4月に神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック」を開業。

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