葉っぱ療法とアーシング

90歳のお父さんのために、50代の娘さんが代理受診。
娘さんが語る。
「寝るとき、父は靴下をはいているのですが、その足裏部分、足のくるぶし付近に葉っぱを1枚いれます。すると、すごくよく眠れます。年のせいか、睡眠時間は短めだけど、ぐっすり寝た感じになる。
これは私も同じです。葉っぱを足にいれると、熟睡できます。逆に、葉っぱを入れ忘れると、眠りはいまいちで、明らかに違います。
葉っぱは基本、何でもオッケーです。私の場合、うちに大きな桐の木があります。すごく大きな葉っぱで、それを父のベッドの下に敷いたり、靴下に入れます。季節によっては、椿の葉を入れることもあります。
これ、葉っぱ療法と言います。もともとは、森修焼(しんしゅうやき)を開発した谷口修さんが提唱したものです。実際やってみると、本当に効きますよ。簡単なので先生も試してみてください」
アーシングみたいなものかな?
「そう、体感はそれと似ています。私、アーシングもよくします。武庫川の近くに住んでいるので、ちょっと裸足で土の上を歩いてみる。目がすっきりして、体が軽くなるのが分かります。裸足になれないのなら、木に触れるだけでもいい。たった数秒触れるだけでいい。それだけで、体に溜まった変な電気が外に出ていきます。
履き物として、わらじの効果を実感したことがあります。
以前、鳥取県にある三徳山を登りました。三徳山は修験道の霊山で、岩にお堂が嵌め込まれた奇観で有名です。あの山を登る人は、登山道の入り口で、登山靴をはくか、わらじをはくか、二択を迫られます。私はわらじを買いました。500円。最初は「商売っ気があるなぁ」なんて思ったけど、山道を登り始めると、わらじのすごさに気付いた。木の根っこでごつごつした山肌とか転落死が続出する断崖とか危険な場所がいくつもあるのですが、わらじだと楽に上がれます。途中、馬の背で、登山靴をはいた高齢女性が足を滑らせて体を強打して、担架でおろされているところを目撃しました。登山靴じゃなくてよかったと思いました。
今思えば、あの登山はアーシングそのものだったなと思います。
都会を歩くのに、わらじだとさすがに恥ずかしいけど、人の目線を気にしないでいられるなら、本当はわらじがいい。三徳山登山のときに500円で買ったわらじは、今も捨てずに家に置いてある。
私が登ったのは2011年でもう10年以上前だから、今はどうなってるか知らないけど、当時は、山の上にただお堂が立っているだけで、柵なんてひとつもない。落ちたら、かなり高い確率で死にます。もっと奥には投げ入れ堂というのがあって、そこは昔は誰でも入れたけど、今は危な過ぎて一般人は入山禁止になりました」

アーシングについて、こんな動画がある。英語だけど、日本語字幕をつけて見てみるといい。

https://www.youtube.com/watch?v=44ddtR0XDVU

価値観を根底から覆される、とまでいうと大げさだけど、この動画を見たことで、アーシング(グラウンディング)に対する僕の意識は、絶対的に変わりました。
アーシングがこれほどすばらしいなんて、まったく知らなかった。自然(地球)と直接的に触れ合わないことが、慢性炎症の原因になっているだなんて、夢にも思わない。
僕はこの動画を見て以後、患者に「土をはだしで歩きましょうね。アーシング大事ですよ」と言うようになりました。
認識が変わり、結果、行動も変わった。こんなふうに、行動変容を促す映画は、僕の中で「いい映画」です。

アーシングの重要性を認識した僕だったから、上記の女性が言っていることはよく分かる気がした。
葉っぱ療法、確かによさそうだ。調べてみると、こんな記述があった。

谷口修さん「当時、静岡県内の老人ホームで生活指導員をしていました。30m歩くのに20分かかっていたお年寄りを何とか歩けるようにしてあげたくて、いろんな本を読んで勉強しました。(中略)
みんなに葉っぱを持たせることにしてみました。すると、廊下を歩くのに、10m歩くのに25秒かかっていたお年寄りが、葉っぱを持った途端、20秒で歩いちゃうんですよ。(中略)
極端に両足の長さが違う女の子が、お母さんに連れられてきたんですよ。話を聞くと、このままじゃ歩けないから、手術して足の長さを揃えましょうと医者から言われたそうなんです。噂に聞く森林浴教室でだめだったら、医者の言うとおりにする覚悟で、最後のチャンスのつもりでやってきたんですね。
女の子は、血行不良で顔色も真っ青、ほとんどしゃべることもなかったんですが、とりあえずキャベツをもたせて寝かせ、様子を見ることにしたんです。すると、顔色がどんどんピンク色に変わってきて、10分もしないうちに足の長さが揃っちゃったんですよ。
教室の案内資料でもこの子の例を紹介しているんですが、いくらなんでも1日で治ったとなるとあやし過ぎるんで、数週間かかったことにしてるんですけどね(笑)
「そっと起きて歩けるなら歩いてみて」と言うと、女の子はゆっくり立ち上がって、歩き始めたかと思うと、走りだしちゃってね。相当嬉しかったんだと思いますよ。グルグル走りながら涙をいっぱい流してましたよ。もちろんお母さんも大泣き。みんなでワンワンなきましたね」

https://www.binchoutan.com/shinsyuyaki/shinsyuyaki_repo.html

葉っぱ一枚には、とんでもない力が秘められているようだ。
土の地面を歩くというただそれだけで、あるいは、葉っぱに触れるというただそれだけで、たちどころに不調が改善したりする。
こんな簡単なことで治っちゃうなんて、嘘だろうと思うけど、本当なんだから仕方ない。真理って案外単純なものなんだ。

>中村篤史について

中村篤史について

たいていの病気は、「不足」か「過剰」によって起こります。 前者は栄養、運動、日光、愛情などの不足であり、後者は重金属、食品添加物、農薬、精製糖質、精白穀物などの過剰であることが多いです。 病気の症状に対して、薬を使えば一時的に改善するかもしれませんが、それは本当の意味での治癒ではありません。薬を飲み続けているうちにまた別の症状に悩まされることもあります。 頭痛に鎮痛薬、不眠に睡眠薬、統合失調症に抗精神病薬…どの薬もその場しのぎに過ぎません。 投薬一辺倒の医学に失望しているときに、栄養療法に出会いました。 根本的な治療を求める人の助けになれれば、と思います。 勤務医を経て2018年4月に神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック」を開業。

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