石油は無尽蔵

石油や石炭は「化石燃料(fossil fuel)」と言われる。太古の動植物が土の中で長い時間をかけて生成されたものだから、資源として有限で、貴重なものだと。僕らは何となく、そんなイメージを持っている。
しかし以下に、これはまったくの嘘なんだという話をします。

1972年ローマクラブが「このままではあと30年で石油は枯渇する」と警鐘を鳴らしました。
さて、石油はその後どうなったか?
枯渇したという話は聞こえてこない。
2018年経産省が「石油の可採年数はあと50年」と公表しました。
50年後、2068年には石油はどうなっているか?
断言するけど、枯渇しません。絶対に。
オレオレ詐欺というのがありましたが、それにならっていうと、これは「石油あと〇年詐欺」ですね。
「あと30年」といって不安を煽り、さて、約束の30年が過ぎれば、今度は「あと50年」と言い出す。
嘘つきの子供の相手をしている気分だ。まともな大人なら付き合いきれないだろう。しかしこれについて、当局はこんな言い訳を用意している。

「可採埋蔵量が増える理由は、新たな油田が発見されることと、技術開発の進歩によるものだ。これまでエネルギーを抽出できなかったシェール(頁岩)から石油や天然ガスを抽出する技術が開発されたことで、可採埋蔵量が増えた」
一応もっともな理由に聞こえるが、一番大事な点に触れていない。クイズ・ノックという東大生の集団のバックにどういう存在がいるのか、よく分かる。

一番の核心は、ここ。石油が無尽蔵に存在すること。これに触れない言説は、必ず嘘を含んでいます。

https://www.youtube.com/watch?v=AkJqraXqKLU

フレッチャー・プラウティー氏は、ケネディ大統領のもとで仕事をしていたことがある軍部高官で、石油利権の裏側を知っているし、ケネディの死の真相も知っている。そういう裏を知っているゆえに、軍人を引退した後は、CIAによる活動を批判するようになった。実に、正義の人だ。この人が、石油について、こんなふうに言っている。
「化石燃料は石油産業による造語である」「化石層よりもはるかに下の油井から石油が採れる」「石油は地球上で水の次に最も豊富な液体」「20世紀の変わり目に掘り尽くされ、ふたが閉められたペンシルバニア油井が、今、石油で再び満ちている」

石油についての定説は、生物起源説「石油は数億年前の動植物の遺骸がもとになり、長い年月をかけて地中で形成された」だけれども、これに対して異議申し立てをした最初の著名人は、なんと、メンデレーエフです。

メンデレーエフといえば、今みなさんが化学で見る周期表の大枠を作った人で、まぁ大天才です。ロシアの大御所が「石油は生物起源ではない」というものだから、東側諸国ではこれが定説になった。
西側諸国では「石油=貴重かつ有限な生物資源(化石燃料)」というオイルメジャーのナラティブが浸透していますが、西側にも石油無機起源説を唱える学者が出てきた。

トーマス・ゴールドは「石油は、地殻中にあるメタンに地球内部の高温・高圧の環境下で放射線が作用することで生成する」と考えた。
たとえば、石油にはヘリウム、ウラン、水銀など、生物の構成物としてはありえない元素が含まれていることや、生物が存在しない地層から石油が採れることについて、石油生物起源説では説明できない。

メタンが、地球の中枢のあたり、マントル層の高温・高圧にさらされると、重合して、重い炭化水素が生成します。これが、地殻の割れ目などを通じて上昇し、油田やガス田ができる。
この説に立てば、石油や天然ガスの蓄積は単なる地質現象です。
地球内部から供給されるのだから、石油はもっと広範囲に存在してもおかしくない。

実際、2020年の報道で「茨城沖から600年分の天然ガス田を発見」とある。
報道はこれっきりで、その後どうなったか分からない。
日本政府が「自国の領土内で天然ガス田が見つかったので、もうオイルメジャーから天然ガスは買いません。エネルギーを海外に依存することなく、自立していきます」なんて宣言をできるはずがない。さぞ、いろんな外圧が働いたことだろう。

上記の石油無機起源説が正しいことを証明するためには、実際に石油を作ればいい。特殊な装置を使って、マントルのような高温、高圧状態を作り、そこに炭素と水素を供給し、適切な触媒をいれる。
すると、確かに、アルカン、アルケンなどの芳香族炭化水素(石油に含まれる成分)を作ることができた。これは論文になっている。つまり、すでに「人工石油」の合成に成功しているということだ。
ただし、実験室での研究で、相応のお金がかかるから、実際的にはペイしない。石油が1ℓ=100円だとして、人工石油が普及するには、それよりコストが安いことが必要だが、この方法ではそれは無理だった。
しかし、石油の人工合成ができたことは、石油無機起源説の正しさを裏打ちしている。

石油は無尽蔵に存在するのだから、本来エネルギー問題は存在しないんだ。「石油はあと何年で枯渇する」みたいな言説で、人々の不安をあおり、石油価格を釣り上げてるだけ。これが世界の実相なんだ。
しかし、石油の人工合成が可能であると、あまり大きな声で言ってはいけない。

そういうことをいうと、某所から圧力がかかります。

京都大学名誉教授の今中忠行さんは、2023年1月に、大阪市の支援のもと、人工石油の実証実験を行い、自身の発明を広く公開した。

さとうみつろう氏の動画でとりあげられ、多くの人に知られることになった。

人工石油については、先に実験室的に合成できることを紹介したけれども、それは大きな装置を使って高温、高圧状態にするなど、相応のコストがかかったが、今中さんの方法では、なんと、常温常圧で石油を作ることができるという。ここが新しい。「ドリーム燃料」の名にふさわしい、確かに夢のような技術だ。

しかし、今中さん、その後どこかに潜ってしまい、公の場所に一切出なくなってしまった。
個人的には、技術的に本物だったと思う。でも本物であるがゆえに、圧力があって、表には出せなくなったということだと思う。
残念です。

【告知】
3月30日沖縄県糸満市で鵜川さんとお話会をします。
興味のある方はお越しください。

https://ohanasikai3030.peatix.com/

>中村篤史について

中村篤史について

たいていの病気は、「不足」か「過剰」によって起こります。 前者は栄養、運動、日光、愛情などの不足であり、後者は重金属、食品添加物、農薬、精製糖質、精白穀物などの過剰であることが多いです。 病気の症状に対して、薬を使えば一時的に改善するかもしれませんが、それは本当の意味での治癒ではありません。薬を飲み続けているうちにまた別の症状に悩まされることもあります。 頭痛に鎮痛薬、不眠に睡眠薬、統合失調症に抗精神病薬…どの薬もその場しのぎに過ぎません。 投薬一辺倒の医学に失望しているときに、栄養療法に出会いました。 根本的な治療を求める人の助けになれれば、と思います。 勤務医を経て2018年4月に神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック」を開業。

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